設立趣意
2010年02月18日 12:07
横断的地域型OSS等支援啓蒙組織 設立趣意
GoDo, OSCといった一連のイベントにより、北海道でもOSSに関するある程度の規模のイベントを定期的に開催する土壌が育ってきていると言えます。これは、開催者、参加者の双方に言えます。
しかしながら、現状は年に1度の「打ち上げ花火」としてのOSCがあるのみであり、継続的なコミュニティ活動が盛んに行われているとは言い難い状況にあります。 こういったイベントは、定期的に継続して開催することで意味が増すのではないでしょうか。
コミュニティの面々が顔を合わせ、継続して普及啓蒙活動、交流活動を行う。東京では当たり前に行われていることが、なぜ地方では出来ないのでしょうか。
改めて道内のOSSコミュニティの活動に目を向けてみると、状況は決して好ましいものとは言えません。 Ruby札幌の目覚ましい活動や釧路の動きといった明るい材料もありますが、従前より存在しているOSSコミュニティは概して以下の状況に陥っています。
- 特定の個人への依存
- 活動の停滞
- 参加者の固定化
OSSコミュニティ停滞の理由については多数ありますが、中心人物への依存があまりに大きく、中心人物のモチベーションに活動が左右される、というのは共通して解決しなければならない問題と考えます。 実際にコミュニティでオフラインのイベントを行おうとした場合に、問題となるのは以下だと思います。
- ○月×日にやらなければならない、という締切りが無いため伸ばし伸ばしになる
- 会場確保、懇親会案内等が面倒
- ネタの仕込みが面倒、あるいは不可能
- 活動原資が無い
これらの問題をうまく軽減できないものでしょうか。
私は、OSCほど大規模ではなくても、「相互に相乗り」する形でのイベントが、この問題を解決する一つの方法と考えます。 実際に、NoBUG, DoLUC, JPUG北海道支部に関しては「OSCやるから何か一枠やってね」と声がけすることで、(たとえ受身であっても)会としての活動を行うことができました。 何らかの活動を行うことで、外部への露出が行われ、興味を持つ参加者の加入を期待できます。とにかく活動しないことには、ネガティブループから抜けられま せん。
釧路OSSでは、斉藤さんが日付決定、会場等確保、案内等を行い、2年連続してイベントを開催しました。これは、地域にいわゆる「UG」を持っていなくてもOSSイベントを開催できる可能性を示唆しています。 上記問題をラクに解決できれば、OSSコミュニティ活動はもっと広がるはずなのです。
まだ私の中でも完成していない部分が多々ありますが、コミュニティおよび物理的地域という2つの観点で横断的に、主にイベントを通したオフラインミーティングという手段で支援を行う組織を設立する必要があるのではないか、そう考えています。