「セキュリティ・ミニキャンプ in 北海道 2018」が開催されました!!

イベント情報, 安全部, 活動報告

2018年11月3日(土)~4日(日)に北海道大学情報基盤センター南館(札幌市)にて、セキュリティ・ミニキャンプ in 北海道 2018が開催されました。

セキュリティ・ミニキャンプは、セキュリティ・キャンプ全国大会から派生した地方大会のひとつです。
北海道開催分は一般社団法人LOCAL一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会および、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催しています。

今回は道内外から小学生~大学院生の20名が参加し、1泊2日の日程で情報セキュリティについて学びました。
ご支援いただきました『セキュリティ・ミニキャンプ in 北海道 2018』 サポーターズのみなさまには、心より御礼申し上げます。

開催概要

日 時 : 2018年11月3日(土)13:00 ~ 2018年11月4日(日)16:00 (1泊2日)
会 場 : 北海道大学情報基盤センター南館
参 加 者 : 25歳以下の大学院生・学生・生徒で選考を通過した20名
主 催 : 一般社団法人LOCAL、一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
共 催 : 北海道大学情報基盤センター サイバーセキュリティセンター
後 援 : 北海道地域情報セキュリティ連絡会、北海道警察、経済産業省北海道経済産業局、総務省北海道総合通信局
協 力 : 北海道情報セキュリティ勉強会
イベント詳細 : https://www.security-camp.or.jp/minicamp/hokkaido2018.html

1日目の様子

オープニング


セキュリティ・キャンプ協議会 佳山こうせつ氏 による開会の挨拶。
このキャンプのねらいや意義、諸注意等のご説明がありました。
「志を同じくするもの同士で親睦を深め、楽しみながら学んでほしい」という言葉で、キャンプがスタートしました。

また、北海道大学情報基盤センター サイバーセキュリティセンター長 南弘征教授 より、挨拶と会場についての説明がありました。

IoTカーを用いたセキュリティ演習


HTBさんによる取材もありました

最初の講義は、苫小牧工業高等専門学校 創造工学科 土居茂雄准教授 による、「IoTカーを用いたセキュリティ演習」です。

RaspberryPiとモータードライバで構成されたIoTカーが参加者に配布され、各自で走行プログラムの作成を行いました。

最初は前進/後退程度の制御でしたが、徐々にレベルが上がり、直角に曲がる、蛇行する等の高度な運転プログラムを作成した人もいました。

また、IoT機器は開発が先行し、セキュリティが後手に回りがちであるという現状に触れ、どのような脆弱性があるのか、不正利用されるとどうなるのかを体験しました。

夕食


全員で会場近くのレストランに移動し夕食をとりました。
学生街の洋食屋さんにて、カレーの量の多さにおどろく参加者もいました。
また、先ほど取材された内容がHTBの夕方のニュースで流れたことを知り、早速スマホで確認しつつ歓談していました。

セキュリティ技術と倫理

食事の後は北海道警察サイバーセキュリティ対策本部 対策係長 大石智範氏による講義です。
まず北海道警察の組織紹介がありました。

この講義の様子は、北海道新聞さんに掲載されました

警察の役割・社会的責任を、法律に照らし合わせながら解説していただき、さらに実際に発生したサイバー犯罪に触れ、技術者に求められる責任や倫理観についてのお話がありました。

参加者からは、不正アクセス禁止法やマルウェアに関して多くの質問が寄せられました。

2日目の様子

CWEから学ぶ脆弱性


キャンプ2日目、最初の講義はセキュリティ・キャンプ全国大会修了生 宮口誠氏 による「CWEから学ぶ脆弱性」です。
※ CWE(Common Weakness Enumeration)=脆弱性分類の一種

C言語で作成された脆弱性のあるサンプルプログラムのソースコードを読み、具体的にどのような問題があるのか、どのような攻撃が想定されるのかを検証しました。

昼食


読売新聞さんによる取材

全員で北大の中央食堂に移動して昼食をとりました。
紅葉が見頃の季節で多くの観光客で賑わっており、食堂も大混雑でした。
北大のあまりの広さに道に迷う参加者も?

V-USBで開発する組み込み機器プログラミング


午後は高知工業高等専門学校 竹迫良範 客員教授 による講義で始まります。
Digispark互換機(AVRマイコン搭載USBデバイス)が全員に配布され、組み込み機器プログラミングを体験しました。

終盤には、キーボードやマウスの動作を模倣するようなBadUSBデバイスを作成し、各自に記念品としてプレゼントされました。

クロージング


参加者、講師、チューター

全日程が終了し、全員で記念撮影を行いました。
参加者からは「楽しかった!」「また来たい!」という声のほか、サポーターズのみなさまへの感謝の声が多く聞かれました。

北海道でつつがなくミニキャンプを開催できましたこと、『セキュリティ・ミニキャンプ in 北海道 2018』 サポーターズのみなさまに重ねてお礼申し上げます。

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